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ランニングは自分なりの成長が 数字で見えるのが楽しい(黒木公美さんVol.1)

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kumi_kuroki

 

今回インタビューさせていただいたのは黒木公美(くろきくみ)さん

2010年、次男が小学校に入学したのを機にランニングをスタート。2012年より、小学生のアウトドアスポーツクラブや、ママ向けスポーツコミュニティ「Cheer Up Mom」を主宰。現在は、月に1回、親子を対象とした「多摩川であそぼう」や、女性向けの砧公園でのラン&ノルディックウォーキングレッスン、季節ごとに鎌倉や横浜などへのお出かけノンルディックウォーキングイベントを開催。60歳までは年に1回フルマラソンを走ることが目標。

 

 

 

_運動を始めたのはいつから?どんなきっかけでしたか?

ランニングを始めたのは、ちょうどひとり目を妊娠してから10年たったときです。

息子がふたりいますが、10年で、ちょうど下の子が小学校にあがったタイミングですね。

妊娠して、ふたりの子育てをしてきて、

自分の時間ができるようになったのが、第一子妊娠から10年目だったんです。

 

_それまでは全く運動はしてなかったんですか?

正直にいうと、できなかったですね。

走り始める2年ほど前には、当時流行っていたビリーズブートキャンプを、

自宅でやったりしましたが。

本当の意味で、自分の時間ができたな~と思ったのは、

下の子が小学校にあがってからでした。

 

_スポーツクラブも入ってなかったですか?

入っていなかったんですね。

通う時間もなかなか作るのが難しい状況でした。

というのも、息子たちが通っていた幼稚園が、

親に沢山関わってほしいという方針の幼稚園だったので、

バザーの準備など、家族の時間に費やすことが本当に多かったんですね。

ただ、こうやって子どもたちと密に関わるのも、数年の話。

何年かすれば、息子たちが幼稚園を卒業する時期が来ることはわかっていたので、

わたし自身も悔いなく満喫できたらって思っていました。

実際は子どもたちの送り迎え、帰宅したら公園で子どもたちと遊ぶことで精一杯。

体力的に運動なんて考えられませんでした。

 

_運動を始める前はどんな状態でしたか?

運動していなかったので、やっぱり少し太ってしまっていました。

肩こり、頭痛もあって、とにかく、体調がよくないな〜って。

それから、よく覚えているのですが、何回も同じ夢を見ていましたね。

前に進みたいのに、走っても走っても足が絡まって走れない……。

ボールを投げたいのに投げられない夢です。

きっと運動したいのに、できないストレスが溜まっていたのだと思います。

 

_下のお子様が小学校にあがったのはいつですか?

2010年です。

 

_今から5年前ですね。やっとこの日が来た! って感じだったんですか?

ずっと、走っている人を見ては「いいな~」と思っていました。

自分の時間ができたら「私も走る!」と心の中で思っていましたね。

 

_最初は何から始めたんですか?

最初に始めたのはランニングです。

駒沢公園を走り始めたという友人がいたので、

たまに一緒に走るようになって……。

 

_運動もいろいろある中で、なぜランニングを選んだのですか?

それには理由があって……。

子育てっていくら自分が頑張っても『暖簾に腕押し』みたいなところがあるんですね。

私だけかもしれないですけど、やっても、やっても返ってこないというか……。

自分の思っているようには、なかなかいかないことが多かったんです。

子育てってそもそも、そういうものかもしれないけど。

だから、スポーツをやるとしたら、自分が頑張ったら、

全部自分に返ってくるものがよいと思いました。

 

チームスポーツだと自分の頑張りだけでは、どうにもならない事がありますよね?

自分のペースで頑張って、これだけ走れるようになったとか、

数字としてタイムが伸びたとか、

自分なりの成長が数字で見えるものがよい、と思いました。

自分のやりたいようにやって、自分のものとして返ってくる

そういうものが欲しかったんですよね、きっと。

 

_最初から大会とかを目指して始めたんですか?

いえいえ、最初は家族で出かけた先の公園でちょっと走ってみる、とかでした。

家族のみんなはびっくりしていましたけどね。

でも、ランニングをはじめてすぐに地元世田谷のハーフマラソンに

出たいな~とは思いました。

子どもが学校から持って帰ってきたお便りに、世田谷ハーフの案内が入っていたのですが、

そこに載っていた制限タイムを見たら、1km6分で走らないと、関門に引っかかると知って。

これは、練習しなきゃ今は無理だな、と思いました。

そこで、駒沢公園でやっていたTimexの練習会に参加してみることにしました。

いつか、世田谷ハーフマラソンにでたい!と思って。

 

_20105月に走り始めて、7月にレッスン開始。

もともと走れるほうだったんですか?

最初は2kmとか、たった5分でもくたくたでした。

家の周りをぐるっと走るだけで精一杯でしたよ。

最初はとにかくしんどかった。

頭が痛くなったりとか、気持ち悪くなっちゃったりとか。

若いころの走ったイメージとのギャップにもがっかりしましたし。

それでもやっと走れた~って楽しかったんです。

 

_よく、走り始めて、苦しくてとか、昔のように走れないのが

嫌で辞めちゃう人っていると思うんですが、続けられたポイントはなんですか?

すぐにランニング雑誌を買ってみたり、ランニングウェアを見に行きました。

ウェアは昔からあるシャカシャカしたので走ると思ったけど、そうじゃなかったし。

今はとってもおしゃれ。10年間でいろんなことが進化していて、

iPodで音楽聞きながら走るとか、何もかもが新鮮でした。

また、その新しい情報を、走っている友人と共有したりして楽しんでいました。

 

そのころはまだフェイスブックははじめてなかったですが、

Timex練習会のメンバー用のSNSがあって、そこに、

みんながどこを何キロ走ったとか投稿があってそれがとても励みになりました。

 

_Timexのメンバーはみんな初心者だったんですか?

いえ、Timexメンバーで私より前に入った人たちはトライアスロンを

やっている人たちで、すごい走っていました。

そういう人たちのSNSを読んで、

トレーニングの時間の作り方や量に刺激を受けたり。

 

_練習にはついていけたんですか?

きつかったですね。でも全3回はなんとかクリアしました。

それまで、公園の中をぐるぐる走るのがランニングと思っていたけど

当時Timexで教えてくれた大西コーチがトレイルランに連れていってくれ、

緑の中を走ったり、いろんな楽しみ方を教えてくれました。

走り始めて最初の方でそういう楽しみを知ることができたのはラッキーでした。

そこで、「自分ももっとトレイルランとかやりたい!」と思って、

そのためには自分でもっと練習しなきゃ、と思いました。

トレイルランには、いきなりは行けないですから。

練習会に参加するための練習をしていましたね。

最初は、大会よりはこういう練習会に出たい!と思って走っていました。

 

景色がいい場所を走ると、

ぐちや悩みも吹っ飛びます。

 

_自分の走る時間はどんなふうに確保していましたか?

だいたいは、子どもが小学校にいっている間ですね。

 

_主に、どんなところを走っていますか?

場所は駒沢公園とか砧公園。

あとは新しいコースを開拓するのが好きですね。

 

_走るときは誰かと一緒に?

いえ、基本はひとりです。

 

_ひとりでのRUNの楽しみ方とかあれば教えてください。

駒沢公園、砧公園以外にも、仙川沿い、野川、多摩川などを走っています。

 

野川上流

 

TimexのSNSで、ある人がランニング用のザックをしょってパン屋まで走っていって

パンを買って帰ってくるというのを書いていました。

「それ、楽しそう!」と思って、自分もやるように。

多摩川台のおいしい和菓子の餡子やさんにいったり、

いろいろ調べてルートを考えていくのが楽しい。

それをSNSに上げると「いいね」って交流が生まれたり。

そんな風にひとりでのRUNを楽しんでいます。

 

_いいですね!

結局世田谷ハーフは走ったんですか?

世田谷ハーフは2年後にチャレンジしました。

 

世田谷ハーフマラソンにチャレンジ

 

_家族の反応はどうでしたか?

家族が最初すごい!すごい!と褒めてくれるようになりました。

練習も最初のうちは子どもが自転車で付き合ってくれたり。

でも、そのうちだれも付き合ってくれなくなりましたけどね……。

 

_家族から褒められるっていいですね!

走り始めてから起きた変化って、ありますか?

元気になりましたし、考え方も前向きになりました。

イライラしたり、行き詰った時には、夕方ちょっと20分だけでも走るようにしています。

そうすると、気持ちがすっきりするようになりました。

子どもに対しても、怒ることが減りました。

本当は子どもに対して、ちゃんと向き合って怒らなきゃいけないともあるかも

しれないですけどね。

外に行ってひと息つくと、冷静になれます。リフレッシュですね。

気分が落ち込んだりすることは、確実に減りました。

自分で自分をコントロールできるようになったっていう感じですかね。

体力ももちろんつきました。

 

また、以前は「ちょっと何かする」っていうことはなかったですけど

ちょっと走ってくる、この「ちょっと」がすごく気持ちを落ち着けてくれています。

 

_その変化は走り始めてすぐに気づいたんですか?

最初のころは、走ることで精一杯で足が痛くならないかな~とか

気持ち悪くなったらどうしよう? とかばかり考えていましたけど、

走ることに慣れてくると、「なんか、すっきりするな~」って。

20分でもすごいリフレッシュになるな、って感じるようになりました。

 

_今はどのくらい走ってますか?

月によって違いますが、週に2回は走るようにしています。

忙しいときには夕方20分だけとかになるけれど、その時間はとっても大切です。

イベント(※1)の時も、忙しいとどうしても気持ちが荒れてくることがあって、

体を動かせていないと、くさくさしてくる。

走ってる人を見ると、いいな~と思って、また、くさくさする。

そんなときは、20分でもいいから夕方走ってみよう! とか時間を作ってみる。

そうすると、くさくさしていた自分が、まだまだだなって思います。

 

_公美さんにとってランニングは、ストレス解消の要素が強い?

そうですね。気持ちも前向きになりますし、走る場所が多摩川とか、砧公園とか

景色がいいところが多いし、夕日の時間にあわせていくと、とってもきれいなんです。空が広くて。

家の中にいると、気分転換ってなかなかできないので。

 

お気に入りの多摩川

_気分転換とストレス発散ですかね?

あえて景色のいいところを走りに行くようにしてるんですか?

あきらかに、景色のいいところを目指して走っていますね。

多摩川台の公園も、あの高台から見る多摩川の景色が見たくて走りにいったり。

どこでもいいってことではないかも。

 

_体を動かすことから、仲間が増えて

公美さんが代表になって、ママのためのフィットネスクラブ(※)も始めましたね?

2012年にママのために週1回の自然の中で体を動かすクラブを砧公園で始めました。

走ったり、ヨガをしたり。Timexの練習会で出会った大西コーチにお願いをして、

レッスンをしてもらっていました。

フェイスブックにレッスンの様子を上げると、

「私も走り始めたので、参加したいです!」と仲間が増えました。

  

_同じママだからこそ、体を動かすことで分かり合える部分はありますか?

普通のママ同士の集まりとの違いとか。

ただ座ってのランチ会は、ついついグチっぽくなりがちです。

太陽の光を浴びて、緑の中を走っていたら、そういう話になりにくいですよね?

脳からいいホルモンが出るともいいますし。

汗かいてすっきりした状態で会うので、だいたいいつも、

「今日も楽しかったねー。」「来てよかったねー。」って。

本当にいつも「楽しいね!」って話しています。

冬で寒くてしんどいときも「来るといいよね!」

「走ったら暑くなったね! やっぱり思い切って体を動かす方が絶対いいよね!」とか話しています。

 

※1  Happy Mother’s Day SMILE FESTA

チアアップマムの活動の一環として2013年から開催しているママによるママのためのイベント。日頃頑張っているママ向けのヨガやウォーキングレッスン、親子で楽しめるイベントなどを開催。2015年は5月10日(日)母の日に目黒通りにあるCLASKAにて開催。

※2 チアアップマム

 ラン、ヨガ、フットサル、スイム、ロードバイクなどのスポーツと子育てとの両立を楽しむ、二子玉川〜駒沢エリア在住のママが立ち上げたコミュニティ。

 

2015年7月31日(金)にVol.2を公開しました!

家の中であれこれ悩むくらいだったら 外に行って走ろう! 歩こう!(黒木公美さんVol.2)

Vol.2では黒木公美さんが、ノルディックウォーキングのインストラクターを始めたお話。

そして、今後の活動についても伺ってきました!

インタビュー・文/森村ゆき

この記事の著者

森村ゆき
森村ゆき
RunforSmile株式会社代表取締役。2004年に初挑戦したホノルルマラソンで、改めて体を動かす素晴らしさを体感し「より多くの人に体を動かす素晴らしさを味わってほしい!」と“スポーツ”と“コミュニティ”をキーワードに、さまざまな活動をスタート。
2005年、ホノルルマラソン完走をきっかけに友人たちと立ち上げた『PARACUP~世界の子どもたちに贈るRUN~』は、楽しみながら走ることで世界の子どもたちをサポートする仕組みをうみ、現在までの寄付額は約7000万円にのぼる。現在は、「体を動かすこと」でその人の健康を見直すきっかけを作り、「いつまでも健康で豊かな人生を送る人を増やしたい!」と、体に関するセミナーや大会の企画運営、講演、スポーツボランティアのマネジメントなどを行っている。
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