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ランニングで20キロ痩せて、仲間も出来て、一石二鳥。(田島康成さんVol.2)

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今回インタビューさせていただいたのは田島康成さん
Vol.1では、田島さんが、人間ドッグで「まさか自分が?」医師からの指摘で運動を始めた経緯を伺いました。

1970年生まれ。高校生と小学生の息子を持つ会社員。学生時代は特にスポーツ経験もなく、ロックミュージックに傾倒しながら東京ディズニーランドでのアルバイトに明け暮れる。1993年小売企業に入社。二度目の静岡での単身赴任生活で体重が90キロを超える。2006年初めて受診した人間ドックの結果がきっかけとなり、ダイエットのためにランニングをスタートする。2008年11月に「江東シーサイドマラソン」で初めてのマラソン大会出場を経験し、この完走がきっかけとなりマラソン大会参加が趣味となる。現在ではランニングだけではなく、スイミングやノルディックウォーキングも趣味とし、運動を楽しむライフスタイルを満喫中。将来の夢は宮古島トライアスロン完走。日々楽しみながらトレーニングを行っている。

初のハーフマラソン完走!やればできるじゃん!って。 


_そして、大会に出始めるわけですね。

最初の大会は「江東シーサイドマラソン」のハーフマラソンでした。
10キロじゃなく、いきなりハーフマラソンにチャレンジしたんですよ。

tajima


_ハーフマラソンを走るためにハーフマラソンと同じ距離を練習したって聞きましたが。

ハーフマラソンの前に同じ距離を走っておけば安心じゃん! と。

_大会でチャレンジする距離を、先に走り切っちゃったわけですね。

石橋を叩いて渡るタイプなんです。自宅からディズニーランドまでの往復約20キロを練習で走りました。10キロ行って10キロ戻ってくる。最初の頃はすごい長いな~って思いました。まだ暑い時期で、自動販売機が全くないコースで、過酷でしたね。10キロくらいまでは走ったことあったので、このペースでいけば走り切れる!と思ったのですが、15キロくらいから、「これやばい」となって。なんとか自動販売機があるところにたどり着いて、飲み物を飲みましたが、もう、足は痛いし、きしむし、家に帰ってきて、これはハーフ走り切れるかなぁって不安になりました。でも、大会当日になってみると、アドレナリンが出て、ちゃんと走れました。

_初の完走!ですね。

元々タイムの目標はなかったんですけど、2時間を切れたのはうれしかった。やればできるじゃん!って。実はそのときは、まだちゃんとしたランニングシューズを履いてなくって。街履き用のスニーカーみたいな靴で走っていました。

_ハーフマラソンへのチャレンジはランニング始めてから何か月後ですか?

2005年に初めて2008年くらいかな。

_その3年間ランニングシューズを買わなかったんですか?

シューズ買うほどでもないと思っていたし、そこまでやるつもりはなかった。その頃、ちょうど近所とかにランニング仲間も出来てきて「せっかくだからハーフ出てみるか!」っていうノリで大会に出たんです。シューズとかウェアは、そこまでの趣味でもないし、って変なプライドあって。

_それが、その後いろんな大会に出始めるわけですね。

はい。ハーフマラソン完走出来たってうれしいじゃないですか。
ハーフマラソン完走したあとに地元浦安のマラソン大会があって、今は震災の影響もあって10キロの大会なんですが、昔はハーフマラソンで。それにも出て、タイムは1時間45分でした。

_速いですね!

この頃は、出る大会、出る大会で、ベスト記録がどんどん出て、楽しくなって。ベストタイムは、ハーフマラソンで1時間30分台までいきました。

_本格的に速いタイムですが、特別に練習していたのですか?

結果がでると練習もしたくなって、ランニング雑誌を買ってトレーニング方法を勉強したり、LSD(※1)やらビルドアップ走(※2)やらインターバル走(※3)とかやっていました。でもこの手の練習は一人ではきついから練習会に出てみたりして。もうここまでくると完全に趣味になっていましたね。

_ダイエットのためのランニングから、よく続きましたね。

なんで続いたのかなぁ? そういわれると、わからないかもしれません。

_危機感があったんですか?

危機感は相当ありましたね。家族はびびってましたから。旦那が人間ドックで医師に「死にますよ」って言われたわけですから。

_今ではダイエットのために始めたウォーキングから、ランニングにはまり、休みの日には走りにいって、家にいないそうですね。

今週も実は24時間走を走りに行くんですけど、家族はあきれています。応援には行かないから、勝手に行ってと。自由にさせてもらっています。

_24時間走は、どうして出てみようと思ったんですか?

今年4月の『チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン』という118キロの大会に参加する予定だったんですけど、スケジュールの都合で出られなかったんです。ぎりぎりまで調整していて、終電でも会場に行けなくて。すごく楽しみにしてたのに……行けなかったんです。
それが悔しくて、次の日一人でウルトラマラソンをやろうと思って45キロ走ったくらい。それでも出られなかった悔しさがおさまらなくて、24時間走を申込みしました。単なる腹いせです。でも、私がエントリーしたら、まわりの仲間が「じゃぁ、俺も!」「私も12時間走る!」ってなって。大会は申し込んじゃったら出るしかない! それでみんなで出るんですけどね。

 

tajima

_どんどんすごいことにチャレンジしていくようになりましたね。

実は、最近『宮古島トライアスロン』というドキュメンタリーのDVDを見て、出てみたくなっているんです。宮古島トライアスロンの出場の年齢制限が65歳までなので、今からスイムとバイクを練習すれば間に合うし。ランニング仲間にはものすごく元気で、走って泳げてバイクも乗れる70歳近い人がいるんですけど、その人はもう年齢制限で出ることができないって言ってます。私はまだチャンスがあるのでやってみたいな、って。あと20年くらいありますから。

tajima

 

「誰かがやるなら一緒にやってみたい」という人を
こちらの世界へ連れ出したい。

_ノルディックウォーキングも最近始めたそうですね。

これは、トレイルランニングをやっていたときに怪我をしてしまって。走れない時期があって。ちょうどそのタイミングに静岡でランニングステーションをやっている友人が、ランニングだけではなくノルディックウォーキングを始めたっていうので、その友人が関東に来て、教えてくれたんです。ただ歩くだけと思っていたんですが、意外にハードで楽しかった。これは、ランニングにも生かせるし、水泳で使う腕のトレーニングにもいいのでは? とノルディックウォーキング用のポールをすぐに買いました。それで、やり始めたんです。ランニングは好きでよく走っていますが、たまに今日は走るのはちょっとなぁ、っていうときもあるんです。そういうときにノルディックウォーキングをやって楽しんでいます。
ランニング仲間の中には、ランニング3キロでもハードルが高いっていう人もいて、10キロを走ることを目標にやってみて、完走はしたけどその後はお休み状態だったり。走るのがハードルが高い人にはノルディックウォーキングを勧めたいな、って。走るのって思っているよりハードルがあるんだなって思うんです。歩くのならできるし、ノルディックウォーキングはポールを持って歩くので、ただ歩くよりもエクササイズにもなると思うんですね。中には、ランニングブームで走り始めたけど、今はもう走ってないって人も結構いるので、そういう人がノルディックウォーキングで再開できたらいいな、と思っています。ランニング仲間の中でノルディックウォーキング部も出来たりしています。

 

tajima

_元々運動はまるでしなかったのに、今では、やり始めたい人や、お休みしちゃっている人を誘うようなこともしているんですね! それで、インストラクターの資格を取ろうとしているんですか?

ランニング仲間の私のお姉さん世代の方がノルディックウォーキングのインストラクターの資格を取って、とても楽しそうにやっているんです。ノルディックウォーキングはただ歩いているよりも、見た目もスポーティーだし、かっこいい。ポールもかっこいい。グローブをしたり、ポールの持ち手がコルクのものもあったりして。何より、気軽にできるのが魅力です。ノルディックウォーキングは見た目よりきついんですが、いい感じに体に効くんです。特に二の腕とか。ランナーで始めている人も増えている気がします。
一通りチャレンジして、ランニングに疲れちゃった人でもいいと思う。マラニックみたいに、街中でノルディックウォーキングする人が増えたらいいなって思う。また、ノルディックウォーキングをやると、今までとは違うものさしが出来てくる。ランニングの5キロって慣れてくるとすぐだけど、ノルディックウォーキングの5キロって長いんです。同じ距離を違う目線で楽しめるのもおもしろい。

tajima

_いつの間にか、体を動かす楽しみを多くの人に広める人になっていますね。

今の世の中は、沢山楽しいことがあると思っていて。ランニングや運動以外にも。でも、運動って機会さえあればやってみたいって人は、実はまだまだ沢山いると思うんです。近くに運動する人がいなかったりすると、その機会はどこにあるか、なかなか探せなくて。
それに、一人で参加するのはちょっと……、っていう人もいるだろうし。だから自分がおもしろいと思えることは、一緒にやろうよって誘ってみようと思う。
でもそれは、自分がプレイヤーとしてだけではなくって、イベントを支えるボランティアでもいいと思ってるし。今日も東京マラソンのボランティア向けのメールが来て、家族や友人を誘って「マラソン大会のボランティアに参加しよう!」っていう企画だったんです。すごくいいなって思って。もちろん誘いました。誘われて、機会があったらやりたい人っていると思うから。自分ひとりでは申し込まないけど、誰かがやるなら一緒にやるっていう人は、結構いると思うんです。機会があれば、自分が走らなくてもボランティアとかで、頑張っている人たちを見るっていうのもいいと思う。

tajima


_ボランティアをやっていると、自分も走った気になったり、テンションは上がるかもしれないですね。

先日、トライアスロンのンボランティアをしにいったんですよ。活動自体はとても単純なもので、ランニングのコースで周回する選手に何周したをかカウントする輪ゴムを渡すものでした。活動以外の時間は、参加選手を応援していて、それがすごく楽しかったんです。自分は出ていないのに、すごく気持ちが盛り上がるっていうか。

_体を動かすっていうことにも、いろんな入口、関わり方があるってことですね。
では、最後に運動を始めて一番よかったな、と感じることはなんですか?


健康になれたっていうのは、もちろんよかったんですけど、仲間が沢山できたこと。仲間がいるから、大会も含めて練習会やイベントにも参加し続けてるし、自分が大会に出なくても、応援に行ったりとか、自分が出るときは応援してもらったり。今まで、40年以上生きてきて、そういうのがなかったから、一番良かったことっていったら間違いなくこれです。走ってなかったら、森村さんとの出会いもないし、このインタビューもないし(笑)。ランニングしてなかったら、今、何をしてたんだろうなぁ~。

ランナーの仲間はいろんな顔を持っていて、走ることだけじゃなくて、時には親としての側面だったり、大人としての側面だったりとか。そういうのを含めて、いろんな人とコミュニケーションできることが、大げさだけど、財産だな、って。

_走り始めたことで、人生が大きく変わった感じがありますね。

本当です。最近では、ウクレレもやっているんですけど、走ってなかったらやっていないです。走っている仲間がウクレレやっていて、それがきっかけでやり始めたんです。ランニングでつながった人たちが、ランニングだけではない趣味を持っていて、そういうところも含めてつながっていくと面白いことがいっぱい。いろんな人に出会うことができるし、男女年齢関係なく。もちろん、いいことばかりじゃない。人間同士だから、合うとか合わないとかあるけどそれを差し引いても、仲間が増えていくこと、そこからもらう刺激は大きい。ちなみに、うちのランニングチームで4組が結婚しました。趣味が一緒っていいんだな~って感じます。(このインタビュー後に更にもう一組が結婚しました!)

_これから運動をはじめたい人に向けてメッセージをお願いします。

まずは、ランニングシューズを買ってみる。1万円くらいなので。最初に買って履いたとき、衝撃でしたよ。ランニングシューズってこんなにすごい性能なんだ!って。大げさだけど、これ履いたら、走りたくなる!って思いました。それと、いきなり走るのはハードルが高いっていう場合は、ランナーとして参加するのではなくて、大会のボランティアや応援でもいいと思うんです。別の道から入ってみるというか。とにかく、近づいてみる。やってみて、やっぱり苦手、とか苦しかったらやめちゃえばいいんだし。ちょっと試してみる!くらいの気持ちで。
近くに美味しいお店ができたら行ってみて、美味しかったらまた行けばいいし、美味しくなかったら、もう行かない。そういう感覚でいい。運動を始めるってそんなに重く考えないでいいと思うんです。「やります!」って宣言する必要もないし。俺はしちゃったけど。興味あるものは自分の目で見てみる、やってみる。そこでなんとかなるかもしれないし。世の中には運動への入口は多数あるし、知らないままではなく、何かしらやってみたら、いいよって思う。何事もアンテナを高くもっていられたらいいかな。って。

_ありがとうございました。90キロあった時には、マラソンが趣味になるとは、そして、それを通じて多くの仲間ができるとは想像できなかったのではないか、と感じました。ダイエットのための運動が、いつの間にか楽しみとなり、人生が大きく変わったように思います。50歳、60歳へ向けての新たなチャレンジを語る田島さんがとても印象的でした。

※1.LSD…長距離走の練習方法の1つ。Long Slow Distaceの略で長い距離をゆっくりと走り続けるトレーニングのこと
※2.ビルドアップ走…長距離走のスピードアップのトレーニング。ジョグのようなペースから走り初め、徐々にペースを上げていくトレーニング。
※3.インターバル走…急走とゆっくり走ることを繰り返すトレーニング。主にスピードアップや持久力の向上を目的として行われる。

この記事の著者

森村ゆき
森村ゆき
RunforSmile株式会社代表取締役。2004年に初挑戦したホノルルマラソンで、改めて体を動かす素晴らしさを体感し「より多くの人に体を動かす素晴らしさを味わってほしい!」と“スポーツ”と“コミュニティ”をキーワードに、さまざまな活動をスタート。
2005年、ホノルルマラソン完走をきっかけに友人たちと立ち上げた『PARACUP~世界の子どもたちに贈るRUN~』は、楽しみながら走ることで世界の子どもたちをサポートする仕組みをうみ、現在までの寄付額は約7000万円にのぼる。現在は、「体を動かすこと」でその人の健康を見直すきっかけを作り、「いつまでも健康で豊かな人生を送る人を増やしたい!」と、体に関するセミナーや大会の企画運営、講演、スポーツボランティアのマネジメントなどを行っている。
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