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人間ドックで「まさか自分が?」を経験。ちょっと太ったなぁぐらいの気持ちだったのに。(田島康成Vol.1)

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今回インタビューさせていただいたのは田島康成さん

1970年生まれ。高校生と小学生の息子を持つ会社員。学生時代は特にスポーツ経験もなく、ロックミュージックに傾倒しながら東京ディズニーランドでのアルバイトに明け暮れる。1993年小売企業に入社。二度目の静岡での単身赴任生活で体重が90キロを超える。2006年初めて受診した人間ドックの結果がきっかけとなり、ダイエットのためにランニングをスタートする。2008年11月に「江東シーサイドマラソン」で初めてのマラソン大会出場を経験し、この完走がきっかけとなりマラソン大会参加が趣味となる。現在ではランニングだけではなく、スイミングやノルディックウォーキングも趣味とし、運動を楽しむライフスタイルを満喫中。将来の夢は宮古島トライアスロン完走。日々楽しみながらトレーニングを行っている。

 

_今日はよろしくお願いします。
初めてお会いした時には既に結構走っている印象だったのですが、いつ頃からどんな経緯でランニングを始めたのですか?

森村さんにお会いした頃には、もうランニングが生活の一部に入っていましたね。
最初は35歳で初めて受けた人間ドッグがきっかけでした。人間ドッグを受けた日の翌日に会社の健康保険組合から、当時配属されていた店舗の売り場に電話がかかってきて、
「田島さん、昨日の人間ドッグの結果ですが、大腸がんの疑いがあります。」って。
ちょうど単身赴任先の静岡から帰ってきたタイミングでした。
「えっ?まさか?」と思いました。初めての人間ドッグでそんな宣告を受けるなんて。
その時、まだ子供が小さかったから「いやぁ、マジかぁ。まだ35歳だしなぁ。これで余命何年って言われたら、ドラマの世界みたいだなぁ。」って。まさか自分に限っては大丈夫だろうと思う反面、万が一みたいなこともよぎりましたよ。
結果的には再検査を受けて大腸がんは問題なかったのですが、健康保険組合の医師の方と面談があって、「このままだと死にますよ。」って。


_単身赴任先での生活が原因ですか?

そうですね、食生活もそうですし、運動も特にやってなかった。おしゃれな折りたたみ式の自転車は持っていましたが、それにたまに乗るくらい。ランニングなんて他人ごとでしたし。静岡は魚も美味しいのですが、色々な物が美味しくて、自分の好きものもばっかり食べていたらだんだんと体重が増えていって。たまに体重計に乗ってはいましたが、自覚症状はほとんどなかったです。もともと77~78キロくらいだった体重が静岡に1年ちょっといる間に、10キロちょっと増えて、90キロまでいってしまいました。

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_人間ドッグで死にますよって言われて、そこから?

そう、それが今につながっています。人間ドッグの時に面談した医師の方には、その後、びっくりされています。2年ぐらいで20キロ落としちゃったから。「凄いね。」って。


_人間ドッグに感謝ですね。

そう、自分では自覚症状がなくて、ただ太っているだけだと思っていた。周りから「最近、田島さん太ってきたんじゃない?」って言われたりはしたけど、だからといって別に痩せなきゃいけない理由もそんなになかった。人間ドッグで指摘されるまでは。

_人間ドッグでは、何か指導されたんですか?食事指導とか、運動指導とか。

歩け。まず歩け。って。あと、飲酒は週に何回まで、ご飯は何膳までとか、リストみたいなものをもらいました。
でも、やっぱりすぐにはやれなくて、そろそろやらなきゃまずいかなって思い始めたころにちょうど部署の異動があって、規則的な勤務時間の部署になったんです。それで、走り始めたんです。


_いきなり走り始めたんですか?

初めは通勤時に駅まで自転車で行っていたのを歩くようにしました。駅まで約2キロ。これは今でも歩いてます。雨の日以外は毎日。でも、最初は夏だったから暑くて、どうしようもなく暑い時はバス乗ったりしていました。汗をかくので、駅まで行ってトイレで着替えたり。汗ビショビショで会社行きたくないから。

_お酒はどうしてたんですか?制限はしましたか?

お酒はやめなかった。そこは、瞬間的に減らしたりはしていたけど、結局戻っちゃう。

_楽しみでもありますものね。

お酒は減らせって言われたら減らせるんだけど、そうはいっても社会人だから付き合いもあるし、なかなかそうもいかないじゃないですか。時と場合によっては週5回飲みに行くこともあるし。

_お酒の種類を変えたりとかは?ビールより焼酎とか。

変えなかった。

_なすがままに?

そう。基本的に何でも飲むから。ちなみにお酒に関しては、走るようになってからのほうが飲んでると思う。

_ちなみに、90キロの体重で走り始めた時は、やっぱりしんどかったんじゃないですか?どうやって始めて、続けてきたんですか?

嫌だったけど、やっていかなきゃいけないなっていう義務感ですね、最初は。「死にますよ。」とまで言われたから。やっているうちに、最初の頃は少し走っただけでも筋肉痛になっていたのが、筋肉痛にならなくなったり。それから、続けているうちに体に染みついてくる。あと、一番は「ランニング始めました!」と人前で言っちゃったりすると、なんか言った以上やらなきゃいけないみたいなことは結構ありましたね。近所にも結構ランニングしている人がいましたし、職場にもランニングを趣味にしている人がいたので、「最近私も始めたんですよ。」とか話すと「最近走ってる?」なんて会話になるし。聞かれて「いやぁ…」とは言いたくないから。

_今だいぶ健康そうに見えますね。健康診断の結果、すごく改善したんじゃないですか?

今、これでもBなんですよ。なんでBかというと、脈拍が遅くなっちゃって。走ってるからかな。だから、健康なんだけど、あんまり走り過ぎるとA判定通りすぎてB判定になっちゃうんですよ。

_走り始めてから、どのくらいから楽しくなって、はまり始めたんですか?義務感の方が強かった頃から、今は家族に止められても走りに行くくらいですよね?その分岐点は?どこから走ることがワクワクに変わったんですか?

それは、1つは練習会に参加して、仲間ができたのと、体重がグイグイ減り始めたから。食べたり食べなかったりで1キロ、2キロはすぐ変わるけど、ランニングをやっていくうちに「もしかして、体重減ってんじゃん!」って。ちょっと体重が落ちてくると、バブル崩壊後の株価ぐらいに減っていって、これ凄いなって。その時に体脂肪を測れる体重計を買って。目に見えて減ってきたなってわかって。服もウエストがゆるくなってきたりして、これは効果が出てきたなって感じて。ちょうどその時くらいから練習会に行くようになって、それもとても刺激になりましたね。

_刺激?よく練習会に飛び込んでいきましたね。

そう。よく行ったなって自分でも思う。練習会っていうと今でこそたくさんあるけど、当時はそんなになくって。

_フルマラソンに出ようとか何か視野に入れていたんですか?

タートルマラソンっていう、その大会にみんなで練習して大会に出ようっていう。そういうコミニティーをたまたま見つけて。そうしたらみんなほとんどが初心者で、フルマラソン走ったことある人は1人とか2人しかいなくて、「キロ何分?」とか言われても「はぁ?」みたいな感じで。練習会に行った時に知ってる人はいなくても、皇居1周もしていないうちからみんなと走ると面白くって。
その後の飲み会はもっと面白くって、勢いで「次は2週間後!」ということに。
それが一番大きい。そこで出会った人からいろいろつながって、人を紹介してもらったり。それで色々と行くようになったら友達も増えて。
自分が幹事になって、ディズニーランドの周りを走ったあと、クリスマスパーティー&忘年会をイクスピアリでやったりもしました。

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_幹事までやっちゃったんですね!

そういうのは嫌いじゃない。自分で考えるのはそんなに嫌いじゃなくって。
こういうのを通じて、職場以外で新しい友だちができるっていうのも新しくて楽しい。
ランニング仲間とは、仕事の話とかほとんどしなくって、走る話しかしない。そういう環境ってなかったから。よくある話だけど、家と会社と、あるとしてもマンションの管理組合とか。


_あと子どもの保護者会とかね。

そうそう。子どもの野球チームのお父さん飲み会とかもあるけど、あれは自分が主役ではないから。

_自分のためのね。

そうそう。家族も最初は「ちょっといってくる!」ってマラソン大会に行ってもそんなに気にしてなかったんだけど、毎週日曜日になって外出するようになると「ちょっと!マラソン大会は月に1回にしてねって。」

_もともと学生時代には運動はしていたんですか?部活とか。

一切。
小学校の頃は応援団。中学校の頃は陸上部に仮入部したんですがバドミントン部より走らない陸上部だったから辞めて、そのあとゲーセン通いをするような子だったんですよ。グレてるとまではいかないけど。そのまま中学から高校くらいまでは、マラソンブームの前にバンドブームがあって、バンドブームに乗っかってましたね。男子校だったからそういうのでモテるしかないって。だいたい楽器やっているやつの8割はモテたくて始めたやつだから。大学入ってもロック研究会をずっとやって。


_そうなんですね。昔スポーツをやっていた人は、体を動かすことのきつい部分も、爽やかさも知っていたりするけど、そういうのは、初めてやった感じですか?

初めてかも知れない。最初は「なんでオレこんなことしているんだろう。」みたいな感じだったから。人ってわからないですね。筋肉痛も好きじゃなかったし。運動するとこは健康になるって言うことは知識としてあったけど、自分事じゃないし、別の世界の出来事。TVでやっていれば見るけどそんなぐらいのものだったかな。運動以外に他にももっと楽しいことあるし、映画見たりとか。

_90キロから体が変わったわけですよね。体の感覚としてなにか変化を感じましたか?

体の感覚かぁ。汗をかくことがイヤじゃなくなったことと、これは科学的な根拠はないけど、汗が変わった気がする。昔の汗のほうが油っぽかった気がする。今は汗をかくことが好きみたいな。だから夏に走るのは大好き。あと、食べのもの味も変わったかも。好みは変わっていないけど、間違いなく前より美味しく食べているし、前より美味しく飲んでる。最近自称「飲みアスリート」って言ってます。

_90キロの時と比べてはどうですか?

軽くなったっていうか、歩いていても全然違う。90キロくらいあった時は、時間もかかっていたし。歩くのも遅かった。あとは、今日はちょっと脚が張っているな、とかすぐに分かるくらい体に敏感になった。脚とかだけじゃなくっても肩こりとかも張っているとか痛いなっていうのを気にするように敏感になった。意識はしていないんですけど。軽くなったというより、体に敏感になったっていうのが確かにある。昔の93キロあった時に比べたら。あと、変わったっていうと体が変わると気持ちも変わるっていうか。仕事だけやっているとどこまでもやっちゃうけど。走りたいからもうここで止める。とかね。そういうのは出てきたかな。

_時間の使い方も変わったんですね。

そう。昔は自分が納得するまでは仕事して、終電で帰ることもあったんですけど。今は、明日できることは明日でいいやっていう感じで割り切って早く上がれるようになりました。走りに行きたいなっていうのもあるし。
急に20キロ落ちたわけじゃないから変化がわかんないのかもしれない。1年で10kg減、2年で73kgになった。


_健康的な減り方ですよね。よく1ヶ月で4~5kg落としては、リバウンドする人もいますが、1年で10kgだから1ヶ月約1kg、1日に約30グラムってことですよね。目に見える成果が少なくて嫌になったりしませんでしたか?

そうそう。計算すると1ヶ月1キロなんです。多少減って、たまに増えて。でも少しずつだけど、長い目で見ると減っているんです。

_トータルしてみると、少しずつだけど右肩下がりに減ってきたんですね。

そうそう。だから、毎日体重計とか乗っていると、いいじゃん!いいじゃん!と思って。昨日食べたアレがよくなかったとか、走っていないからだとか、なんで今日は増えたんだ?とか。毎日見ていくとわかる。でも少しずつ減っていく。きた!きた!きた!80いくつ切った!とか。

_記録をつけたのがよかったんですかね。

記録っていうか、毎日乗っていました。書いてメモするってことはしなかったですが、体重計に記録する機能がついていたから、それを見ては何キロ落ちているとかわかる。

_途中で嫌になったりしなかったですか?頑張っているのに増えたりするとがっかりしちゃいますよね。

それが不思議なもので続いているんです。


_結構思うように成果がでなくてやめちゃう人が多いと思うんです。嫌になってどか食いしちゃったり。もうこんなのやめた!とか。

そこは、たぶん一番ポイントなのかもしれないけど、ランニングをやっているって言っちゃったのももちろんあるし、死ぬって言われたものあるし、結局追い込まれたらからやれたんだと思います。
あとは、仲間の存在は大きかったですね。太ってなかったら仲間いないし。違うことやっていたかもしれないし。何で続いたんだろうな~。運命のめぐり合わせだったのかな。ランニングと

 

Vol.2は、10月9日(金)に更新です。

次は、ランニングを始めたことでの変化について伺っていきます。

インタビュー・文/森村ゆき

 

この記事の著者

森村ゆき
森村ゆき
RunforSmile株式会社代表取締役。2004年に初挑戦したホノルルマラソンで、改めて体を動かす素晴らしさを体感し「より多くの人に体を動かす素晴らしさを味わってほしい!」と“スポーツ”と“コミュニティ”をキーワードに、さまざまな活動をスタート。
2005年、ホノルルマラソン完走をきっかけに友人たちと立ち上げた『PARACUP~世界の子どもたちに贈るRUN~』は、楽しみながら走ることで世界の子どもたちをサポートする仕組みをうみ、現在までの寄付額は約7000万円にのぼる。現在は、「体を動かすこと」でその人の健康を見直すきっかけを作り、「いつまでも健康で豊かな人生を送る人を増やしたい!」と、体に関するセミナーや大会の企画運営、講演、スポーツボランティアのマネジメントなどを行っている。
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